写真館に堀川氏登場!

無人島生活

 私は40歳の時に約20年間住んだ東京という大都会を離れ、太平洋にあるミクロネシア連邦のトラック環礁の中にあるたいへん小さな無人島(ここ)に移り住んだ。30代半ばまで世界の多くの海を潜ってきて、身をもって感じた事は海洋自然の豊穣さと、人知を越えた奥深さが自然の中にはあるということだった。

大自然の中に入り込んで新鮮な空気を鼻で吸い、真っ青な海を目で捉え、小鳥のさえずりや波の音を耳で聞きながら裸足で砂浜を歩く。そして美しい朝焼けや、何色にも変わる夕陽、椰子の葉越しに見える満天の星空や、月の出や、2重にも3重にも立つ虹を見ていると、体の細胞が蘇り、生活に疲れ衰弱していた心が自然と活力を取り戻す。素直な自分の心がすっきりと見えてくるような感覚になる。つまり知性とも思考ともつかない、いわゆる人間の本来持ち合わせている、心の中の奥深い感性というものが呼び起こされてくる。

自然は自らを映し出す本当の鏡であるということだ。単純に「自然」という字にレ点を打つと「然るべき自分」ということになる。
人間が人間らしく生きる為には「自然」という鏡の前に立ち、自分を見直すことだ。そうして本来の感性を取り戻していくことで、より人間らしくなれるのではないかと思っている。

※ジープ島生活時代より

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